new4579.com
正直、バイオベンチャーの在り方については、あまり詳しくありませんが、上記のようなサイトは、めずらしいのではと思い覗いてみました。
株主提案の概要
・主な株主提案内容
現経営陣(取締役会)の総入れ替え
・株主提案理由
2018から3期連続の下方修正(内、2019・2020の12月期は黒字化を計画)にも関わら
ず、会社側から適切な時期での適切な説明がなかった
・株主提案起案者
柿沼佑一 氏 (弁護士・同社筆頭株主/6.69%(2019年12月31日時点))
参考PDF: https://new4579.com/docs/growth-strategy.pdf
企業概要:ラクオリア創薬 株式会社
・設立:2008年2月19日
・市場情報:JASDAQ 4579/ 2011年7月20日上場
・設立経緯:
"ファイザー中央研究所が閉鎖されることとなり、エンプロイー・バイアウト (EBO)
により新会社「ラクオリア創薬株式会社」を設立。ファイザーより独立した。"
※Wikipedia より抜粋
・業績: 2020年12月期まで、10期連続の営業利益赤字
⇒上場廃止に係る猶予期間入り銘柄
・現在の株価: 1,005円(2021年3月3日現在)/上場来高値:3,320円(2018年1月12日)
その他考察より
※パイプラインとは:
パイプライン(開発パイプライン)とは、製薬業界における医療用医薬品候補化合物(新薬候補)のこと。製品パイプライン、新薬パイプラインともいわれる。
新薬候補には、基礎研究・非臨床試験・臨床試験・申請・承認のいずれかのフェーズにある化合物が該当する。製薬企業は、新薬候補の数を「パイプラインが○個ある」と表現し、どれだけ豊富なパイプラインを持っているかが、その企業の発展・存続を決める重要な要素になる。
引用元: https://answers.ten-navi.com/dictionary/cat04/2511/
所感
会社側の主張や、諸々の現状をもう少し見てみないといけないのですが、筆頭株主の方は、黒字計画を見た上で一気に買いを進めたようで、そこからの現状を憂い、マイルドに言えば非常に危機感を持って対応されているのだと思われます。
他のバイオ株についても、黒字化を表明すると、そこから急騰するのは良くありますが、やはり予測は予測と言ったところでしょうか。私的には、どのような業種であっても、そういった予測の精度を過去のIRで確認する必要があるのだと強く認識しました。
結局のところ、筆頭株主の方は博打を打っているので、それの勝ち負けについては自己責任である事は間違いありません。ただ、こういった行動自体は大変労力のいるものでありますし、指を加えて待つよりはよっぽど生産的なのかもしれません。実際、サイト資料を読んでみても、読み応えのある内容ですし、ラクオリア創薬へ投資していない人間にとっても有用な内容であると思います。どちらに転んでも、今後もウォッチしていきたい案件になりました。