医療/ヘルスケア×It のブログ

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"零売薬局"の狙いとは -処方箋がなくても病院の薬が買える"セルフケア薬局"

selfcare-sdc.com

 

単なる薬局と少し異なるコンセプトの薬局です。他との違いは、(OTC薬品でなく)処方箋なしで医療用医薬品の一部を購入することのできる"零売(れいばい)薬局"という点にあります。

 

※参考: 医療用医薬品と一般用医薬品(OTC医薬品)の違いについて 

www.chugai-pharm.co.jp

 

 

 

"零売薬局"の概要(メリット等)

 

www.38-8931.com

 

①時間を節約できる
②受診費用や調剤料を節約できる(保険は不適用)
③納得した上で医薬品を購入できる

 

以前に下記でセルフメディケーションの普及について、言及した際に、
保険適用分も含めての金額が変わらないなら、お医者さんに診てもらった方が良いのでは? と書きましたが、定常で使っているお薬なら時間節約等も込みで考えたら、こちらの方がお得かもしれません。しかも、調剤料や医学管理料が含まれないのに、お薬相談も可能であるのは、更にお得であると言えます。

 

boadrail.hatenablog.com

 

"零売薬局"の問題点

 

①安全性の確保に課題がある
②利益につながりにくい
③近隣の医療機関との関係性に注意


②、③については、利用者側のメリットに反して、提供側には大きなデメリットの用に思われます。利益が上げにくく他との摩擦も生みやすい、特に既存の門前薬局については、近隣の医療機関とのつながりで成り立っている側面もあるので、そこは無視できなねない問題であるのは明らかです。


"零売薬局"の狙いとは

 

zuuonline.com

 

"薬剤師にやりがいのある仕事の提供を"

 

上記に尽きると思います。先にも書いた通り、本事業は既存の薬局には非常にリスキーな内容です。それを踏まえても、これに挑戦する人物像を考えてみますと、
"若く" "当事者側(薬剤師側)の現状を憂う立場" の人 = "若い薬剤師さん" である事は必然でした。
私的にも、こういう挑戦は非常にカッコいいものであると思います。恐らく仕組み的に、働く薬剤師さんへの給与は、他の業態の方が上である可能性が高いです。それでも採用に困らないという事は、それだけ意識の高い薬剤師さんが世の中多いという事を示唆しています。勿論、今後も理想と現実の色々なせめぎ合いがあるかもしれませんが、新しい医療の可能性を期待したい事業です。